福祉を実現することは、現在ではとても慎重に判断する必要があるといわれています。
福祉の種類にもたくさんありますが、たとえば
失業手当であるとか、生活保護手当の給付といったものも福祉の一環です
(世界的にそうだったのですが、1世紀前までは、どこの地域でもそのようなことは
ほとんどやっていませんでしたから、財産も頼るつてもなく、しかも何らかの事情で働けなくなった人は
じりじりと飢え死にすることがまったく珍しくありませんでした)。
基本的人権という考え方が世界中に広まるにつれて、働けない人々にも最低限の生活を
認めようという目的で、失業手当であるとか、生活保護手当といった制度がつくられたのですが、
制度というものは、いつの世でもどこの場所でも、施行されるやいなや
悪用しようとする人が出現するものでもあります。
福祉の一環で、最低限の生活を保障するための制度であったはずですが、いつしか
制度を悪用して働かずに暮らそうとする人々が続出するようになりました。
特に、福祉先進国と呼ばれる国々ではその傾向が強かったといわれています。
そのような国々の共通点として、最低賃金よりも福祉で受けられる給付金のほうが
高額であるといわれています。このことが問題の原因になっていることは
よく理解されているのですが、うまく改めることがそのような国々ではできていないというわけです。