福祉というものは、国家を破滅させる」という意味の言い回しが
かなり昔から存在します。
福祉を国家をあげて優先させてきた例は、外国にたくさんあります。
北欧がいちばん、福祉が充実している国々として有名でしょうが、
イギリス等もそのひとつですし、一般的にいえば、欧米諸国は
平均して福祉に過去数十年間力を注いできたという
見方もできないことはありません。
ところで、福祉が国家を破滅させるとはどういう意味だったのでしょうか?
実は、福祉を実現させるために、一気に税率を向上させなければ
ならなかったのです。
このことで、国民が特に最初のうちは非常に難色を示してきましたし、
がんばって働いたとしても、その稼ぎから税金を大量に持っていかれてしまうため、
働く意欲が失せてしまう傾向が進んでしまったのです。
そのこともあって、大金を稼ぐ能力を持っているような優秀な人材は、
どんな分野かを問わず、国外に移動してしまうような傾向まで進んでしまいました。
それでも福祉国家群は、その方策を完全にやめてしまうことはしませんでした。
そのため、確かに恵まれた福祉制度を確立するに至っていますが、
福祉を実現することは、決して簡単なことではないのです
(日本人はあまりそのことをよく認識していないといわれています)。